生存記録

食べたものや日記を書いています

8月4日 いつまでも覚えられている

咳がだいぶよくなってきた気がする。ミシェル・ウェルベックの「ある島の可能性」を読む。ウェルベックは「地図と領土」を読んで好きになった作家。しかしこの作品は「お前は可哀想で変態でニヒルなおじいさんなのかい?」と煽りたくなる部分がしばしばあり、何度も冷静になろうとしている。どこかでウェルベックの評論を読みたい。自分でも何なんだろうこの作家はとまだ思っているところがある。

夕方近所のカフェへ行く。どうしてもホットケーキが食べたい気分だった。こんなにホットケーキが食べたくなるのは思い出せないくらい久しぶりだった。咳をすると体力が削れるので疲れていたのかもしれない。
この店の人は私がコーヒーに砂糖やシロップを入れないことを何年経っても覚えていてくれる。それが少し嬉しい。ホットケーキは相変わらず表面がさくっとして、中はふんわりの王道ホットケーキで美味しかった。平日の夕方だからか、人があまりいない。

そのあと足を伸ばして神保町まで行った。咳をするからと家に篭りすぎていたせいで、体がなまっている気がする。古本屋でジョルジュ・サンドの本でも漁ろうかと思ったけれどすでに閉店の時間が迫っていたので、三省堂ウェルベックの新刊を手に入れる。本屋は安心する。芥川賞直木賞の本がフォーカスされていたけれど、実はテッド・チャンも読みたいんだよな……と思いながら帰宅。

汗をたくさんかくのであっという間に洗濯物が溜まっていく。