生存記録

食べたものや日記を書いています

8月12日 台湾、基隆という港町へ

11日は基隆という港町へ。今そこでは芸術祭が行われている。

www.zhengbinart.com
正直なところ、私は過去、芸術祭にきな臭いイメージをうっすら抱いたことがあった。これで地方創生だ、人に来てもらってお金を回そうという、がめついイメージ(真剣にやってる人には申し訳ない)。本当に関わった人たちが幸せになっているのか、うやむやにされている感じ。

けれどこの芸術祭はしっかりこの港町をテーマにして、作家もそのテーマに向き合っているのがわかったし、展示場所がこの街をより知ることのできるような場所になっていたのが面白かった。防空壕だったり、リノベされて一見おしゃれなカフェの塗装されていない屋上だったり。台湾は古いものを活かすセンスがずば抜けている気がする。愛しさがどんどん湧いてくる。キュレーターも作家もこの町のことを真剣に考えているのが伝わってくる。

こういうのって、例えば1日に何万人もきてしまうようになったら大変なんだろうな。全体的な設計がとても大変そう。

芸術祭を見たあとに初めて台湾の火鍋を食べた。
火鍋は辛いものと思っていたのに、この鍋はにんにくや肉を最初に炒めてそれをベースに出汁を作り、魚のつみれや魚卵、肉、野菜を次々に入れていくスタイルらしい。信じられないほど美味しくて、最後出汁を無意識のうちにすいすい飲んでいた。旨味がどんどん凝縮されていくので、自分でも味わったことのない領域になっている。
自分でタレを作るので、醤油をベースに生姜や唐辛子、にんにくで味の変化をつけられるので飽きがこなかった。

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五感が痺れながら、今日日本に帰国。もっといたかった。台湾が近い国でよかった、また行ける。