ひたすら移動している。
昨日の夕方からカイロ国際空港を経由してギリシャに到着。カイロからギリシャへのフライトが少し遅延して焦った。さらに焦ったのはカイロの空港でWifiが使えなかったり、ギリシャに着いてからeSIMのアクティベートに戸惑ったことだ。前者はSMSで認証する形式だったのが私の端末にSMSが届かず、後者にいたっては原因不明。eSIMはWifiルーターをレンタルするよりずっとお得なので今回初めて試したものの、やや不安材料が残る結果に。
今回の旅であらためてわかったことが、Whatsappがチャット/電話ツールとして主流だということ。ドバイでもギリシャでも「なにかあったらWhatsappに連絡してね」と言われる。そこまで言うならと思いWhatsappを登録しようとしたら、eSIMを使っているからなのかなにか設定に不備があるのか、うまくログインできない。頼むから旅行者の状況を配慮してくれ。
とりあえず困ったときはmineoの海外ローミングを短時間で使う。あとは気合でメールを送り続けている。それ以外はeSIMでなんとかなっている。
移動している間にカミュの「ペスト」を読み終えた。小説としてはもちろん見事としか言いようがないけれど、コロナと重ねて胸が苦しくなる。祖母を見送ることができなかったことを思い出す。
空港で人を観察。
動く歩道を逆方向に向かって全力疾走する小さな男の子。それを見てうんざりしながらも止めるお父さん。クリスピークリームドーナツの箱を手荷物棚に入れたら箱がやや潰れてしまったエジプト人の綺麗なお姉さん。ツアー参加者用のストラップを首からさげた、やや疲れ気味のおじいさん。この世は人間だらけで、それぞれ可愛らしく見える。
そういえば、ドバイではお釣りの金額が正しいか私と一緒に確認してくれるおじさんがいた。ドバイで使いきれなかったディルハム、どうしようか。いつかまた行く機会があるか、今では全くわからない。
