生存記録

食べたものや日記を書いています

7月11日 続き

サントリーニに到着。イアに行こうとしたら、タクシーは片道50ユーロだとふっかけられ、Uberの試算でも半額なのにそんなもの乗ってられるかとバスへ。バスを使えばフィラを経由しても3ユーロくらいしかしない。ただしバス乗り場は何番のバスがどこに行くのか明記されておらず、とにかく運転手に行き先を確認しまくる。

バスでチケットを買うとき、隣の男性を指さされて2人分かと聞かれる。どうやら夫婦だと思われたらしい。違うよ、と言ったら結婚すれば?と冗談混じりに言われ、隣の男性も笑いながらここ数年それについて考えてたんだよと言い始める。

彼はアメリカで働いていて、休暇で各国を回っているらしい。仕事は何してるの?と聞かれ、正直にリストラされたから無職なんだと言ったら日本の経済を心配された。経済の問題はもちろんあるけれど、色々とあったのだというとアメリカで職を見つけるのもありだよと提案される。アメリカの会社は社員をクビにすると1時間もしないうちに会社を追い出されるらしいが(とんでもないな)、その分社員も会社に必要以上の忠誠は尽くさず気楽なものだという。私がドバイを経由してきたことを言うと、ドバイで働くのもいいじゃないかと言われ、いや、いっそのこと独立して大金持ちになって、それから僕と結婚するのもいいんじゃないとまたジョークを飛ばされた。最後は私の幸運を祈ってくれた。

一人旅はサントリーニ島ではかなり浮いていると思うけれど、一人旅だからこその良さもある。

それにしてもサントリーニ島は本当にバカンスのための島なんだなとつくづく思う。レストランと土産屋とホテルしかない。日本でこんな場所あるだろうか。温泉街くらいしか思いつかない。私は実はバカンスをとるのが苦手かもしれない。常になにか目的ややることを追い求めている気がする。