生存記録

食べたものや日記を書いています

9月1日 からだにまつわる展示

「エマイユと身体」展

エマイユと身体」展




今日は2件展示を見た。一軒目は銀座エルメスフォーラムで行われている「エマイユと身体」展。釉薬に着目しながら素材と体の関係に注目するという趣旨で、フランスや日本のアーティストが釉薬を素材にした作品が展示されていた。

体の関係…?とやや疑問に思いながら見る。

 

また、エマイユがもたらす被膜効果は、私たちの身体を保護する皮膚や幼少期の隠れ家を想起させます。ユースケ・オフハウズ(1985年日本・東京生まれ)は、自分の記憶だけを頼りに小さな建築物を建て、内藤アガーテ(1986年スイス・モルジュ生まれ)は、セラミックの儚さと共に生きるために、あるいはそのパフォーマティブな器の中に隠れるために作品を用いるのです。大地や水に還元されるかのような小川待子(1946年日本・北海道生まれ)の白い地層は、ひびや欠けに現れるエネルギーとともに、私たちを原始の豊穣さで包むでしょう。

https://www.hermes.com/jp/ja/content/maison-ginza/forum/230617/

 

なんとなくしっくりこないなぁと思うのは私が体のままならさに振り回されているからかもしれない。けれどその中でも、小川待子さんの作品には人間の匂いをすごく感じた。

 

2軒目の展示はSuShiTechSquareで行われている「わたしのからだは心になる?」展へ。これも体に着目しているものの、うーん……。見せ方がイマイチというか、一つひとつの思想に入り込めなかった。もったいない感じがある。有楽町で、昔無印があった大きなスペースでやっていたのだけれど展示と全く関係のない東京オリンピックで使われた物の展示がすぐ近くにあって、コンセプトが薄まってた気がする。なんであんなところにあるんだろう…?
体に着目してるのはわかるんだけれど、コンセプチャル過ぎてわざわざ展示にするにはインパクトが弱いと思ってしまうものもあった。無料の展示とはいえ、もうちょっと来場者がどういう印象を受けるか練ってほしかったというのが正直な感想。

その中でもアイディアがずば抜けてると思ったのは「Uber Existence」だった。存在を代行するという、近未来感たっぷりなアイディア。他人に「コンビニに行って」「あれ買って飲んで」と遠隔で依頼し、依頼された人がその通りに動く。怖い気もするけれど、実際に飛び込んだら自分とは全く異なる行動規範に色々気付かされるものがありそう。

ワークショップがあるらしいので気になる人は飛び込んでみるのもありかも

uberexistence.com


これで今日の展示めぐりは終了。平日に行けてよかった。